北方領土返還要求全国大会
平成17年2月7日(月)九段会館大ホール
主催/北方領土返還要求全国大会実行委員会



プログラム
◎オープニングセレモニー 返還要求運動60年と昨今の四島情勢
◎開会
◎主催者挨拶 実行委員長 松浦利明
◎島民の訴え
◎来賓紹介
◎挨拶 内閣総理大臣 小泉純一郎
各政党代表
◎目露平和条約の締結に向けて 外務大臣 町村信孝
◎戦後60年四島一括返還を求め
 日魯通好条約150年を迎えて 青少年・学生・青年・婦人労働・地方・教育
署名ビザなし交流体験者
◎私たちの役割 議員連盟会長 小里貞利
◎皆さんと共に 北方対策担当大臣 小池百合子
◎特別決議
◎アピール
◎四島一括返還を求めるコール
◎閉会
<北方領土の日>
 日露両国は、150年前(西暦1855年)の2月7日に伊豆の下田で調印した「日魯通好条約」において日露両国間の国境を択捉島とウルップ島の問と定めた。この条約には、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の北方四島が日本の領土であることが明記されている。この歴史の事実を重んじ、政府は1981年1月に北方四島が平和友好裡に返還されることを念じ、2月7日を「北方領土の日」と制定した。
上の写真は択捉島留別村、1945年8月28日ソ連軍はここから上陸した


アピール(案)
 本日、「北方領土の日」にあたり、私たちは我が国固有の領土である北方四島すなわち歯舞群島、色丹島、国後島および択捉島の返還実現を目指し「平成17年(2005年)北方領土返還要求全国大会」を開催しました。大会では、北方四島が返還され、日露平和条約を締結し、両国間に真の信頼関係が築かれることを、ロシア政府とロシア国民に求めていくとともに、国内においても官民が一体となり目標に向け努力していく意志が統一されました。
 本年は、北方四島が不法に占領され60年目にあたります。また、日口両国間に国境を定めた「日魯通好条約」が調印されて150年、歴史の大きな節目の年です。問題解決にこれ以上歳月をかけることは断じて許すわけにはいきません。今、北方領土問題を取り巻く環境は大変厳しい状況です。こうした中、プーチン・ロシア大統領の来日も予定されており、今こそ全国民が「北方四島一括返還」へ心をひとつに国民運動を展開していかなければなりません。私たちは、北方四島の早期一括返還を目指し、返還要求運動がより大きく広がり、前進することを願い、ここに次の通り決意を表明します。
一、 私たちは、必ずや北方四島を私たちの手に取り戻します。
一、 私たちは、地域・職場・学校・家庭など、あらゆる場で機会を捉え、啓発活動を行います。
一、 私たちは、全国の仲問との連携をさらに深めるとともに、北方四島の返還実現を目指し、署名活動をより一層推進します。
一、 私たちは、「北方領土返還・四島交流促進議員連盟」と連携して、返還実現に向け政・官・民の一層の団結を深めます。
一、 私たちは、択捉島の紗那に残存する日本の建物保存に取り組みます。
一、 私たちは、北方領土ビザなし相互交流をはじめ、ロシア国民との交流の場を生かして、ロシア国民に北方四島の返還こそが我が国とロシアとの真の友好と信頼関係を築き、ひいては世界の平和に寄与するものであることを、強く訴えます。
平成17年2月7日北方領土の日
平成17年(2005年)北方領土返還要求全国大会

取り戻せ 歴史も語る 北方四島
 昭和20年8月28日の朝、択捉島留別村一帯は、濃く霧に覆われていた。ソ連軍は濃霧を隠れ蓑に駆逐艦一隻と輸送艦一隻をひそかに留別沖に送り込んだ。
 当時、留別村は択捉島で一番大きな村で、423戸2,256人が暮らしていたが、誰一人異変に気づかなかった。霧の中、忽然と銃を手にしたソ連兵約500人が上陸してきた。主要な建物(警察署、役場、郵便局などの施設)が次々に押さえられた。
 留別郵便局は、島から根室への電話をつなぐ中継局である。それがソ連軍に押さえられ占領を本土へ知らせる手段が絶たれた。
 「択捉島ソ連軍上陸」を根室に知らせねばならない。唯一残された手段は、28km先の紗那郵便局の無線から根室落石無線局への定時連絡を活用する方法である。留別郵便局長は、銃を構えているソ連兵の隙を見計らい、部下と二人命がけで馬に飛び乗った。すぐにソ連兵が銃を撃ってきたが幸いにも弾は逸れた。二人は思い切り馬に鞭を入れ紗那村を目指した。途中の駅逓から非常用電話で他の村々に占領を知らせ、紗那郵便局に到着したのは午後9時半だった。
 「28日午前10時、ソ連軍留別に上陸」との郵政局長あての報告電信を無線士に託した。さらに紗那村の関係者に占領状況を説明し、夜道を留別に戻った。ソ連軍は、続いて国後島、色丹島、歯舞群島(9月5))に上陸し、占領は今日まで続いている。
 紗那郵便局は、明治18年に開設された。その後、明治30年に逓信省2等郵便局の指定を受けた。電信は国後島経由の海底電信によって根室局に接続していた。昭和5年紗那郵便局に無線電信局が設置され、日に2回定時通信を行っていた。
 今、留別村は戦前の面影を留める物は何もない(表紙写真参照)。紗那村には、戦前226戸1,001人の日本人が生活していたが占領されて60年、現在は辛うじて2棟の建物が残っている。このうちの1棟は「紗那郵便局」、もう1棟が「択捉島水産會事務所」である。
上の写真は紗那郵便局
一大会実行委員会一
北方領土返遺要求運動連絡協議会幹事団体
日本青年団協議会・連合・全国地域婦人団体連絡協議会・千島歯舞諸島居住者連盟・全国自衛隊父兄会・日本遺族会・日本郷友連盟
日本青年会議所・根室会・北方領土復帰期成同盟
地方六団体
全国知事会・全国都道府県議会議長会・全国市長会・全国市議会議長会・全国町村会・全国町村議会議長会
政府関係
内閣府
北方領土返還要求運動連絡協議会構成団体
安全保障問題研究会・小笠原協会・沖縄協会・各種女性団体連合・北の海の動物センター・軍恩連盟全国連合会・神道政治連盟・神道青年全国協議会・神社本庁・青少年育成国民会議・全国氏子青年協議会・全国樺太連盟・全国漁協婦人部連絡協議会・全国高等学校長協会・全国高等学校PTA連合会・全国公民館連合会・全国商工会連合会・全国生活衛生同業組合中央会・全国青年の家協議会・全国特定郵便局長会・全日本中学校長会・全国農協青年組織協議会・全国防衛協会連合会・全国連合小学校長会・隊友会・大日本水産会・中央青少年団体連絡協議会・東京母の会連合会・独立行政法人北方領土問題対策協会・日本経済青年協議会・日本私立中学高等学校連合会・日本新聞協会・日本青年協会・日本青年協議会・日本青年国際交流機構・日本青年奉仕協会・日本都市青年会議・日本婦人有権者同盟・日本放送協会・日本ユースホステル協会・日本ユネスコ協会連盟・日本PTA全国協議会・はちの会・仏所護念会教団・北海道漁業協同組合連合会東京支店・北海道倶楽部・北海道信用漁業協同組合連合会・北海道水産会・北海道総務部領土対策本部・北方四島自然協議会・北方領土返還要求宮城県民会議・若い根っこの会・早稲田大学鵬志会(50音順)